先日、ControlNetと呼ばれる深層ネットワークを用いて、様々なポーズを取るキャラクタを作れるようにした。
https://kumahiyo.com/ai/openpose-charactor/

キャラクタに様々なポーズをさせることができるのであれば、それに一言付け加えることで、少なくともSNS上では人間と同じような活動ができるのではないかと思い、今度はキャラクタの性格や物語を作れないかと考えた。

そこで色々と調べていたところ、ネット上でGPT-4を使った「ゴールシーク」という手法があることを知った。
これは、GPT-4にゴール(目的)を達成するためのプロンプトを、GPT-4自身に出力させる。というもの。
ざっくりと説明すると、以下のようなことを考慮することをGPT-4に伝える。

  1. Goal(達成したい目的)を設定すること。
  2. Goalを達成するために必要な変数を定義すること。
  3. Step By Step で必要な作業を分解すること。

1について。
目的を達成するために必要なプロンプトを作るためには、まず達成すべき目的が明確であることが重要。
明確に設定することで、アルゴリズムが適切な生成物を提供しやすくなる。

2について。
目的を達成するために必要な変数を定義することで、GPT-4がどの要素に注目すべきか理解する。それによってその要素に沿った文章生成が可能になる。

3について。
ステップ・バイ・ステップで作業を分解することで、GPT-4が段階的に要素を組み立てることができ、最終的なプロットを構築することが容易になる。

物語作り

早速、上記の手法を使って、作ったキャラクタの物語を作ってみることにした。
目的は物語の大枠(プロット)を作成してもらうこと。

そもそもどのような物語にしようかと考えていたのだが、最近Botanicallyというアロマ製造の会社を設立したのもあって、アロマの魅力を伝えることを目的として、このキャラクタ(女子高生)がアロマを大好きになる話にしようと考えた。

そこで、GPT-4にこのことを伝え、生成してもらったのが以下。

[C1]で識別された手順を以下の提供された変数を使用して実行しましょう。

[O1]:短編小説の主題を決定:アロマセラピーに恋をする女子高校生・花の物語

[O2]:主要キャラクターを作成:
  - 主人公:アロマセラピーに新たな情熱を見つける17歳の少女・花
  - 脇役:アロマセラピーが大好きで花にアロマセラピーを紹介する友達の葵

[O3]:物語の舞台を設定:2021年春、日本・大阪の賑やかな通り

[O4]:主要なプロットポイントを概説:
  - 起爆剤:花と葵が大阪でショッピング中に偶然出会う
  - 急展開:葵が花にアロマセラピーの世界を紹介し、花の興味が次第に高まる
  - 高潮:花と葵がアロマセラピーのコンテストに参加し、自分たちの技術を試すことになる
  - 解決:アロマセラピーを通じた花と葵の新たな絆が固まり、花はアロマセラピーを学び楽しむ旅を続ける

[O5]:サブプロットやセカンダリーキャラクターを組み込む:
  - 葵のアロマセラピーへの愛を物語に組み込み、彼女を花にとって師匠のような存在にする
  - 花と葵にアロマセラピーのコンテストで挑戦するライバルキャラクターを紹介し、物語に緊張感を加える

[O6]:アウトラインを吟味し、物語がスムーズに流れ、主題と整合し、花がアロマセラピーの世界を発見する魅力的な短編小説になるように、必要に応じて改訂を加える。

プロットとしては結構良いものができたんじゃないかなと思う。
まぁ、物語の重要なポイントはディティール(細部)なので、大枠としてはこんなものかと。

次は、ディティールを少しづつAIを使いつつ、作っていってみたいと思う。

Contact
AI に関するお問い合わせは、当サイトのContactページのフォームよりお問い合わせください。