企業のスタッフのみなさんが日々の情報共有などに使うサイトが欲しいということでご相談を頂いた。

立ち上げ時の仕様はシンプルなもので、各スタッフが登録を行い、ログインが必要となる会員制サイトのようなもので、各スタッフを集めたグループやそのグループ内での権限を与えられるように。ということだった。

一から作る必要もないため、そういったフレームワークをいくつか検討してみて、LaravelというPHP製のフレームワークを使うことにした。
サーバは顧客向けのサービスが既に置いてあるAWSでということだった。AWSであればnode.jsなどを使った今風な実装もできるが、そのお客さんは顧客向けのサービスにPHPを使っていたこともあり、同じPHPのLaravelにした。色々な実装方法を取り入れてしまうと人材を探すのに苦労することがあったり、管理が煩雑になることも考えられる。また、今風な実装はバグなども頻繁に発生し、管理の手間もかかる。特別な理由のない限りは、枯れた技術のPHPで歴史のあるフレームワークの方が安定する。

Laravelにしたものの、実装には少し苦労した。稼働中の顧客向けのサービスが古いバージョンのPHPで動いていて、Laravel含め依存する他のフレームワークやパッケージなんかも適切にバージョンを選んで使わないと動いてくれないのだ。ここが非常に煩わしい。。
特にLaravelはmixとvite、vue2とvue3など、重要な部分の技術仕様が変更されるちょうど過渡期のようなものを使わざるを得ず、この辺りの理解や把握に苦労した。

しかし、一度そのフレームワークを入れることができれば、認証周りは既に実装されているためスムーズに進めることができた。

今回は苦労しつつ古いPHPの上にサイトを設置したが、どこかのタイミングでPHP自体をアップデートしなければならないだろう。