私はアロマのOEM業務を行うボタニカリーという会社のエンジニアをやっているのだが、
業務効率向上の一環でAIによる研究開発を進めている。

今回はその中でお客様からのお問合せを支援するチャットボットを作ってみた。
https://botanically.co.jp/labo/

ボタニカリーに質問したいことをチャット入力してもらうと、AIが代わって回答をする。

このチャットボットはGPTが使われているのだが、GPTだけではボタニカリーに関する質問をしても上手く回答してくれない。
(大企業ならまだしも、中小企業の情報は回答しないようになっている)

そこで、ベクトルデータベースというものを使う。
大規模言語モデルというのは、入力された単語に対して、次にどういった単語が来るかを予測することができ、その予測に必要なのが、埋め込みという処理だ。
ボタニカリーでよくある質問とそれに対する回答をベクトルデータベースに埋め込むことで、
チャットボット等から入力された質問に対して、次にどういった単語や文章(この場合は質問に続く回答)が来るかを予想できるようになり、
その埋め込まれたデータを使うことでボタニカリーというイチ企業の情報を回答することができるようになる。

予測した回答がデータベースから得られれば、あとは質問に対して自然な回答となるよう、GPTに文章を補完してもらえば良い。

注意しないといけないのは、この埋め込むデータに個人情報を入れないことだ。
自然な回答を作る過程で個人情報がOpenAIに送られてしまう。
断言はできないが、OpenAIが利用者の入力テキストを学習データとして利用している可能性がないともいえない。
利用されていれば、他のChatGPTなどの利用者への回答として表示されてしまう可能性がないとは言い切れない。
AIはまだまだ発展途上の新しい分野だ。慎重に考えておいて損はないだろう。

お問い合わせだけでなく、様々な利用可能性を感じた実装だった。

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