PIXAR〈ピクサー〉世界一のアニメーション企業の今まで語られなかったお金の話

トイ・ストーリーやバグズ・ライフ、ファインディング・ニモなど、
多くの大ヒット作を世に生み出し続けているピクサー。

その1作目となるトイ・ストーリーが、どのような紆余曲折を経て、
公開までかぎつけたのか。

そしてトイ・ストーリーがヒットした後、どのようにしてピクサーは
ディズニーを脅かすような巨大な制作会社になっていったのか。

その壮大なストーリーを主に財務面から語っている本。

私は趣味レベルではあるが、自分でもアニメーションを制作しているので、
ある程度は理解できるのだが、アニメーションの制作には、
ものすごく多くの人や時間が費やされる。

ストーリーを考え、絵コンテを用意し、原画を描き、動画で動かし、
色を塗り、背景を作る。そして、撮影を行う。

今の時代でもその大変さは実感しているのだから、
当時の大変さは想像に難くない。

しかも、ピクサーは当時誰もやっていなかった最先端のテクノロジーにも
挑戦しており、そこには莫大な予算がかかっているに違いなかった。

そのお金をIPOで投資家から集めるわけだが、
そこで語られる内容が面白かった。

私は自主制作アニメやショートアニメを普及したいと考えているが、
どうしてもネックになるのがお金の問題だ。

しかし、この本を読んで、クラウドファンディングなどで
お金を集めようとした時に参考になるのではないかと感じた。

そして、この本では、予算を調達した後のことにも触れられている。

この先、ヒット作を生み出し続けていくためには、
予算管理などの経営面の判断を重視するのか、
もしくは現場でアニメーションを作っている
クリエイティブな人たちの判断を重視するのか。

この辺りも制作会社の経営には重要な点である。

クリエイティブな判断を重視しすぎると、予算管理がズサンになり、
資金がショートして経営が立ち行かなくなってしまう。

しかし、予算管理をシビアにしすぎると、
クリエイティブな文化が失われてしまい、
素晴らしい作品は生まれなくなってしまう。

この本はそこに1つの答えを出してくれている。

アニメーションはみんなで作るものだからこそ、
自主制作やショートアニメでも同様の問題は必ず出てくる。
私にとっては、この辺りも参考にできるところだった。

全体的に大きな話だったが、色々と参考になりそうなところがあって、読んで良かったと思える本だった。

ABOUTこの記事をかいた人

フリーランスとして働く、フルスタックエンジニア 初崎 匠のサイト。仕事のことから趣味のアニメーション制作、英語学習など、様々なことを通じて、少しでも多くの人が幸せになれるような価値を提供できるよう挑戦し続けます。