先日、EC-CUBEの本体バージョンを4.0.2から4.0.4にアップグレードする仕事を請けました。
運営しているお客さんからサイトの一部が動かなくなったと連絡を受けました。
調査してみると、稼働しているEC-CUBEでは対応していないバージョンのPHPが使われていたことがわかりました。
さらに詳細を調べてみると、そのサイトを動かしていたPHPのサポートが終了したため、サイトを設置しているレンタルサーバが自動的にバージョンを上げたようなのです。
PHPは7.3から7.4に上がっており、EC-CUBEもそれに対応させるためプログラムを修正しなければいけませんが、修正点が多く大変な作業になりそうでした。
そこで思い切ってEC-CUBE本体のバージョンを上げることにしました。
やったことは以下です。
- ソースコードやデータベースのバックアップ
- 本体のアップグレード
- 導入していたプラグインのアップデート
- カスタマイズ部分の新しいバージョンへの対応
作業を開始する前にソースコードやデータベースのバックアップを取っておきます。
アップグレードに失敗した時に元に戻せるようにしておきます。
本体のアップグレードは、バージョン移行プラグインがEC-CUBEの公式から提供されているので、それを使わせてもらいました。
導入していたプラグインも本体のバージョンが上がることで動かなくなる部分が出てきますので、アップグレード後のバージョンに対応したものに更新します。
最後にカスタマイズ部分の対応ですが、本来はここがめちゃくちゃ大変な箇所です。
EC-CUBEはBaseなどの汎用的なECシステムでは対応できないような機能を提供することに長けているため、EC-CUBEで運用されているサイトの場合はカスタマイズしていることが大半です。
カスタマイズが多いと、もう作り直した方が良いという判断になってくると思います。
しかし今回は、全てのカスタマイズを私自身が担当していて、かつ、その変更点も全て記録として残っていたため、スムーズに対応することができました。
はじめは少し大変かなと思いましたが、問題なく進み、アップグレード後も不具合なく運営できています。
カスタマイズをした時はgithubでもメモでもいいので、ちゃんと最新の状態で変更点を残しておくというのは大切なことだと再確認できたお仕事でした。